誕生しました。
院長は、これまで赤ちゃんからお年寄りまで、あらゆる世代の診療を担当して来ています。
高度救命救急センターや心療内科での勤務経験や、
海外大学病院での診療や医学教育などにも従事してきたベテラン総合診療医です。
NEWS お知らせ
- 🌎 不活化ワクチンはmRNAワクチンとどう違うのか?
新型コロナワクチンに関して「不活化ワクチンになったというのはどういう意味か?」というお問い合わせを多数いただいております。
新型コロナワクチンには「発熱などの副反応が強い」「アンチワクチン派の意見を聞くと怖くなる」という意見がありますので、従来のワクチンと、今年より当院が採用した武田薬品の不活化ワクチン「ヌバキソビッド®」との違いについて、改めてご説明いたします。
分かりやすい例えとしては、多くの方々が毎年受けているインフルエンザのワクチンと同じで、ウイルスを殺して処理したワクチンだということです。
ワクチンには次のような種類があります。
・生ワクチン
生きたウイルスを弱毒化して、それをワクチンとして接種するものです。ウイルスは生きておりますので、当然ワクチンによる感染リスクがあります。また、接種された体内で増殖して、周りの方に感染させるリスク(これを「水平感染」といいます)もありますので、接種後に免疫弱者(高齢者・抗がん剤治療中・免疫不全などの方)への接触が制限されます。
〔実際の例〕昨年より、インフルエンザの経鼻ワクチンが承認されましたが、注射ではなく小児でも1回の点鼻で済むということで、当院でもご希望をいただいております。しかし、気をつけなければいけないのは、接種した100人につき1.8人の割合でワクチンによってインフルエンザに罹患してしまう方がいるということです。
当院でも、他院で「フルミスト®」点鼻後に39℃の発熱で来院されて、点鼻後のインフルエンザ罹患と診断された小児がおられました。
日本では、13歳未満の小児は毎年2回接種となっておりますが、WHOや米国CDCの指標では、3歳~12歳の小児では、前年に1回でもインフルエンザの予防接種を受けた方は、翌年は1回接種で良い。米国小児科学アカデミーからも「重要なことは、毎年1回接種することによって、免疫記憶を賦活することだ」という声明が出されています。そうなると、感染のリスクを冒して8,000円の費用をかけて経鼻接種する意味があるのか?という疑問が湧いてきます。
・不活化ワクチン
ウイルスを殺処理して感染性をなくし(これが「不活化」です)、それに免疫をつけさせるための添加物(これを「アジュバント」といいます)を加えたのが「不活化ワクチン」です。
感染性がないため、接種後の発症や周囲への感染のリスクがありません。
〔実際の例〕ポリオ(急性灰白髄炎)は1980年から日本国内で発生例がなく、2012年9月より日本国内での定期接種は生ワクチンから不活化ワクチンに全面的に切り替えられました。
・mRNAワクチン
ウイルスのスパイク蛋白の遺伝情報を解析して、免疫系がそれを敵と認識して免疫細胞を活性化し、ウイルスを失活する抗体を作らせるゲノム配列の一部(全遺伝子配列のうち一部分だけ)を「設計図」として合成したRNAをワクチンとした製剤です。
2019年、たった2か月で世界中🌎を汚染したSARS-Cov-2ウイルスのパンデミックが、危うく人類を滅ぼすかという勢いで猛威を振るいました。その時に、それまで10年以上の研究の蓄積があったmRNAワクチンを緊急承認して、その危機を乗り越えました。世界中が必死になって「集団免疫」をつくろうと奔走した結果、人類は滅亡から救われたのです。緊急事態の救済策として急いで作り上げたワクチンとしては、非常に意義が大きいものとしてノーベル賞も受賞しました。
しかしながら、インフルエンザと同じように完全な集団免疫は出来ませんでしたが、次第に研究が進むにつれ、mRNAワクチンによる心筋炎の事例など、想定外の合併症が一定の割合で発生することや、mRNAから合成したスパイク蛋白を長期間体内に留めておくこと自体に問題提起があることから、当院では、武田薬品が米国ノババックス社と提携販売を始めた「不活化ワクチン」に切り替える判断をいたしました。
🌎 不活化ワクチン切り替え後の評判
不活化ワクチン「ノババックス®」は、昨年から上市されていますが、安全性を確認するため、昨年は採用を見送っておりました。今年は、新たな変異株“ニンバス”が猛威を奮っておりますが、ノババックス®はニンバスなど、NB.1.8系統:NB.1.8.1, LP.8.1, XFG, XFC, LF.7, XECにも対応しており、まず院長と看護師が接種して安全性を確認したうえで、採用を決定しました。
10月1日に接種を開始してから、連日多くの方から接種のご希望をいただいておりますが、発熱の副反応は1件もなく、筋注による筋肉痛が1件あった程度で、特に重篤な有害事象はみられていません。
不活化ワクチン「ノババックス®」が自国で入手不可能な海外の外国人の方からも、接種の申し込みが何件か来ています。その場合、英語の問診票で接種可否の参考とし、医師が英語で問診をした上で接種を行います。
WHOの推奨では、新型コロナについても、インフルエンザの予防接種と同様に、毎年1回のブースター接種を行って「免疫記憶」を維持することが重要だとされています。
〔参考〕アジュバントについて
予防接種の良否、副反応などを左右するのは、「感作」効率を賦活する、即ち免疫をつけさせるための添加物「アジュバント」が大きく左右します。副反応が多かったモデルナのmRNAワクチンでは、接種量を半分にしても十分感作されるため、1回接種量を半分にしました。それによって、多少の副反応軽減がみられました。
パンデミック当初、中国がいち早くシノバック製不活化ワクチン(CoronaVac®)を開発しましたが、ブラジルで行われた治験での有効率から50%程度と低く、長期間の有効性を維持できないため、供給していたアフリカ諸国も含めてパンデミックを抑制しきれず、後にmRNAワクチンを国民に再接種したという経緯がありました。国内でも、自己増殖型mRNAワクチンを開発した某製薬企業が新型コロナの不活化ワクチンを開発していましたが、良い「アジュバント」の作成に失敗したために開発が頓挫し、方針を大きく変更して
自己増殖型mRNAワクチンの発売に方針変更したのでした。このように、アジュバントの良否がワクチンの良否を大きく左右するのです。
- 🦠百日ぜき、初の8万人超
国立健康危機管理研究機構から、今年の感染者数が10月5日までの累計で8万人を超えたと発表がありました。
現在、尚も猛威を奮う百日咳の臨床経過は、次のようになります。
❶ 潜伏期間:7~10日
❷ カタル期:約2週間
❸ 痙咳期:約2~3週間
❹ 回復期:患者さんにより異なる
カタル期は感冒様症状から始まり、徐々に咳がひどくなります。痙咳期には、息を吸うときに「ヒュー」という笛のような音(笛声)がする発作性の咳が特徴的で、嘔吐を伴うこともあります。回復期には激しい咳が減衰しますが、回復まで2~3ヶ月かかることもあります。
病名から咳嗽だけが注目されますが、発症して一週間後に腹痛や下痢などの胃腸症状を合併することがあります。
治療はマクロライド系抗菌薬が第一選択となります。エリスロマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシンなどがありますが、クラリスロマイシンは耐性率が高く、東京・大阪・鳥取などで『クラリスロマイシン耐性百日咳菌(MRBP)』が問題となっています。
中国での統計では、百日咳菌のクラリスロマイシン耐性率をは100%と報告されています。
米国では、アジスロマイシン(AZM)経口薬を第一選択として、重症例にはAZMの点滴静注の適応とされています。
治療抵抗例には喀痰培養を行い、ST合剤(スルファメトキサゾール・トリメトプリム)・キノロン系抗菌薬、ピペラシリン・タゾバクタム・ミノサイクリンなどの薬剤感受性検査から適切な抗菌薬を選択します。
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百日ぜき、初の8万人超 18年以降の最多更新続く(共同通信)- 💊 抗菌薬多剤耐性菌について
病原菌の薬剤耐性は、抗菌薬の不適切な乱用が原因です。
“不適切な”というのは、「新開発の高級な抗菌薬の使い過ぎで新たな耐性菌が増える」
というだけでなく、
「半世紀前に開発されたような古い抗菌薬を、今だに処方し続けている」
という問題もあります。
新薬をたくさん乱発すれば耐性菌の発生率が高まるのと同様に、古くから使われている抗菌薬ほど耐性菌発生率が増えるというのは自明の理です。
現在もよく使われている抗菌薬で古くからある実例を挙げると、アモキシシリン1977年、クラリスロマイシン1991年、メイアクト®1994年、セフカペン1997年。判で押したようにこれらの古い抗菌薬ばかり出すのが、お爺ちゃん先生かと思いきや、まだ30代前半の若先生と聞いて驚くことも日常的にあります。
医学部では、薬の使い方まで習わない為、卒業してからの進路で誰に習うかによって、多少なりとも薬の使い方に指導医の「クセ」がつくものです。
処方箋を見れば、見知らぬ医師が書いた1枚からその医師の“うで💪”が解るものですが、抗菌薬の使い方にはそれが顕著に現れます。
最近では、尿路感染における多剤耐性「腸球菌」や、「大腸菌」ESBLの増加、呼吸器感染症の多様化・多重化によって抗菌薬の選択が、更に難しくなってきました。
細菌は、抗菌薬耐性を写真❷のように、まるでスマホのアプリをやりとりするように他の細菌に遺伝子の欠片(○ プラスミド)を配布して伝搬します。
そして写真❸のように(左から)①薬剤を排出したり②破壊したり③薬剤を作用しなくしたり、様々な方法で効かなくしてしまいます。(詳細はリンク記事の図へ)
抗菌薬は即効性がありませんので、服用開始後72時間後に効果判定をし、最近は5〜7日間服用が基本になっています。
一週間服用しても効かないからと同じ抗菌薬を更に一週間処方などというケースが少なからずみられますが、それは❌ 決してやってはいけません✋
経験から適切な抗菌薬のあたりをつけるとともに、
喀痰、尿、分泌物・膿、血液など、必要に応じて培養検査を行い、抗菌薬感受性検査の結果から起炎菌(容疑者)絞り込んでピンポイントで叩く💥
というのがプロの技術です❣️
複数の菌が検出されることもありますから、そこから絞り込むのも専門的なコツを要します。
当院でも、ダラダラと一ヶ月以上効かない抗菌薬を処方されて、駆け込んでこられた患者さんの培養検査から起炎菌を同定して、こじれた感染症を完治させることが日常的にみられます。
感染症治療の基本を踏まえた基本的な治療を行うことが、多剤耐性菌という悪魔👿を作り出さないために最も重要なことなのです。
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病原菌の薬剤耐性獲得が加速 感染症6件に1件、WHO(共同通信)
https://u.lin.ee/oRu0Uek?mediadetail=1&utm_source=Twitter&utm_medium=share&utm_campaign=none&share_id=fIY60495514306
.- 🌎 Information Regarding COVID-19 Vaccinations
We have recently received many inquiries from foreign residents, so we would like to provide further information.
As of this fiscal year, our hospital has discontinued the use of the conventional mRNA vaccine and is now using the "inactivated vaccine" developed by Novavax. This vaccine is sold in Japan by Takeda Pharmaceutical Company Limited.
Details are as follows:
[Implementation Period]:
Wednesday, October 1, 2025 - Tuesday, March 31, 2026
[Eligible Population]:
① Ages 6-11
# Age Reference Date: As of the vaccination date
# Number of Vaccinations: 2
# The second vaccination is given 3 weeks after the first vaccination
② Ages 12-64 (Not covered by public funding)
# Age Reference Date: As of the vaccination date
# Number of Vaccinations: 1
[Vaccine Brand]:
Domestic Sales: Takeda Pharmaceutical Company Limited's inactivated vaccine "Nuvaxovid®"
Development Partnership: Novavax
COVID-19 Strain: NB.1.8, including NB.1.8.1, LP.8.1, XFG, XFC, LF.7, and XEC.
Pfizer Inc.'s mRNA vaccine "Comirnaty®" is also available for order, but it is compatible with the JN.1 and LP.8.1 strains.
[Vaccination cost]: 15,000 yen per dose
To make a reservation, please call the vaccination hotline.
Reservation Hotline: 070-9110-4745
Main Phone Number: 03-5760-6270- 🟥 2025年度インフルエンザ/新型コロナウイルス 定期予防接種のお知らせ
今年のインフルエンザ及び新型コロナウイルスに対する定期予防接種(公費助成対象者・一般接種者)の概要についてお知らせいたします。
【当院では、本年度よりmRNAワクチンを採用しておりません】
公費助成に関しては、以下のようになっております。インフルエンザと新型コロナとでは、公費助成期間や自己負担費用が異なりますので、くれぐれもご注意ください。
【注意】今年は接種形式が複雑ですので、必ず以下の予防接種予約専用電話番号
予約専用電話番号:070-9110-4745
にお電話で予約をお願いいたします。
❶ インフルエンザ予防接種
・実施期間:
令和7年10月1日(水)~令和8年1月31日(土)
・対象者:
【小児】
世田谷区内に住所を有する者
生後6か月~12歳:1回または2回接種
13歳~15歳(中学生まで):1回接種
2種類のワクチンがあります。
(1)不活化ワクチン:生後6か月~12歳:2回接種
※ WHOや米国CDCの指標では、3歳~12歳で昨年1回以上接種者は
今年も1回でよいとされています。
(2)経鼻ワクチン:2歳~15歳(中学生まで)1回
④ 助成金額
(1)不活化ワクチン:2000円/回(自己負担額:1500円/回)
(2)経鼻ワクチン:4000円/円(自己負担額:4500円)
【高齢者】
都内23区・狛江市・調布市・三鷹市に在住の方
65歳以上の方(対象年齢基準日:令和7年12月31日時点)
60歳~64歳で、心臓・腎臓・呼吸器・免疫の機能障害で、1級相当以上の身体障害者手帳をお持ちの方
自己負担額:2500円
〔注〕生活保護・中国残留邦人等給付受給中の方は無料です
❷ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防接種
・実施期間:
令和7年10月1日(水)~令和8年3月31日(火)
・対象者:
【高齢者】
都内23区・狛江市・調布市・三鷹市に在住の方
65歳以上の方(対象年齢基準日:接種日時点)
60歳~64歳で、心臓・腎臓・呼吸器・免疫の機能障害で、1級相当以上の身体障害者手帳をお持ちの方
④ 自己負担額:2500円
〔注〕生活保護・中国残留邦人等給付受給中の方は無料です
【小児・一般】
6歳~11歳(対象年齢基準日:接種日時点)
接種回数:2回(1回目を接種後3週間あけて2回目を接種)
12歳~64歳で公費助成対象外の方(対象年齢基準日:接種日時点)
接種回数:1回
採用ワクチン:武田薬品 不活化ワクチン「ヌバキソビッド®」
※ 対応新型コロナウイルス株:NB.1.8系統
(NB.1.8.1, LP.8.1, XFG, XFC, LF.7, XECにも対応)
※ ファイザーのmRNAワクチン「コミナティ」も取り寄せ可能ですが、
対応ウイルス株は、JN.1系統とLP.8.1系統になります。
公費助成なし:15000円/回
【接種時の注意点】
接種を希望される方は、事前に予診票の記入をお願いいたします。また、接種当日は健康状態をよくご確認のうえ、発熱や体調不良がある場合は無理をせず、予約の変更をご検討ください。ワクチン接種後は、15〜30分程度院内での経過観察が必要となります。安全のため、接種後は激しい運動を避け、体調に変化があれば速やかに医療機関にご相談ください。
- 💊 安全な解熱鎮痛剤は何か?
米国アレルギー・免疫科専門医養成・指導ガイドラインには、次のように明文化されています。
🌎 JCAAI(Joint Council of Allergy, Asthma, and Immunology)の指針より
アセトアミノフェン は免疫修飾作用がなく、胃腸障害などの副作用が少ない。
❶ 12歳未満の解熱・鎮痛は、アセトアミノフェン 以外は禁忌
❷ 成人でも、麻疹・インフルエンザ・COVID-19などの重症ウイルス感染症にはアセトアミノフェン 以外は禁忌
❸ 1回の用量は10mg/kg-20mg/kg
(体重50kgの場合、1回500mg-1,000mg)
で、一日の最大用量(極量ではない)は、4,000mg/日
❹ 解熱鎮痛剤過敏症(アスピリン喘息などの
COX-1代謝異常)では、1回服用量を500mgまでに留めること
(COX-2阻害薬セレコキシブは検討可)
❺ 妊婦に対しては「有益性投与」として、主治医が判断すること
日本では、解熱鎮痛剤と言えばロキソプロフェン、中国ではイブプロフェンが最も使用される薬剤として挙げられるが、
特筆すべきリスクを挙げると、
★ アセトアミノフェン 以外の解熱鎮痛剤(NSAIDs)では、インフルエンザ・新型コロナ・麻疹などの重症ウイルス感染の際には、重篤な脳症のリスクがあることを、常識として知っておく必要がある
★ ロキソプロフェンは日常診療でも原因不明の下腿浮腫や胃腸障害の副作用の頻度が高く、漫然と服用してはいけない
★ イブプロフェンでは特に心血管系リスクが危惧される。また、イブプロフェンはかつてシプロフロキサシンとの併用で痙攣の報告があるので、併用抗菌薬に注意する必要がある。
詳細:
American Academy of Allergy, Asthma, and Immunology
American College of Allergy, Asthma and Immunology
となっています。- 🟧 【重要】新型コロナウイルス 新変異株『ニンバス』の大流行と後遺症について
新型コロナウイルス(SARS-Cov-2ウイルス)の新たな変異株の流行が急速に拡大しています。オミクロン株JN.1系統から派生した変異型「NB.1.8.1」で、通称「ニンバス」と呼ばれます。ハリーポッターに出て来る、魔法使いの空飛ぶホウキの名称でお馴染みですが、ラテン語で雨雲を意味します。
感染力がこれまでのオミクロン変異株より強く、重症化リスクは従来の新型コロナとかわらないとされていますが、8月に入り爆発的に患者数が増えています!
当院でも(日によって人数は異なりますが)、発熱外来で10人迅速検査をしたうちの9人が新型コロナ陽性で、あと1人がインフルエンザAという日がありました。このように、非常に速いスピードで感染が拡大しております。
以下に、「ニンバス」の概要について従来の流行株と比較して解説します。
❶【喉の強い痛み】
が特徴とされています。しかしながら、必ずしも特別に咽頭痛が酷くない方にも陽性例が多数見受けられますので、症状には個人差があると思ってください。
発熱も、感染者の免疫力と、予防接種歴などにより様々です。発熱が全くみられない患者さんでも、迅速検査で陽性がみられますから、「熱がないからただの風邪」だという先入観は危険です。
同様に、鼻汁や咳嗽、喀痰などの気道症状は、患者さんにより様々です。上咽頭に感染し、そこで増殖・排出されるため、
❷【感染力が非常に強い】
のも特徴です。感染拡大のスピードが非常に速く、特に基礎疾患を有する方、悪性腫瘍や自己免疫疾患治療中の方、高齢者、そしてこれまで予防接種を受けていない方は特に注意が必要です。
これまで何度も解説して来ましたが、COVID-19は風邪の一種ではなく、
❸【全身性血管炎が責任病態】 血栓症や心血管後遺症にも注意!
だということをご存じない方が、医師をはじめとする医療従事者でも未だに多いことに驚かされます。
「血管炎」という概念はなかなか馴染みがないかもしれませんが、COVID-19の他に、例えば以下のような患者さんにみられる病態で、「血管炎症候群」として臨床免疫学専門医の間では知られています。
・原因不明の特発性間質性肺炎(進行性で予後が悪いことが多い)
※ 間質性肺炎は、感染性肺炎と異なり肺血管周囲に広がる炎症です
・膠原病など自己免疫疾患に高率に合併
・川崎病(妊婦さん対象の“母親学級”で習う病気です)
・放射線治療後の副作用
・薬剤の副作用(ブレオマイシン、アミオダロンなど)
・高安病、巨細胞性動脈、ANCA関連血管炎、IgG4関連血管炎などの自己免疫性血管炎
・悪性腫瘍に伴う血管炎(傍腫瘍症候群、血液腫瘍など)
このように、COVID-19の他に、様々な疾患・病態で血管炎を来たします。
酷い風邪かインフルエンザに罹患したかと思っていたら、心血管系の後遺症が診断されて、不整脈や心不全、洞不全症候群などの伝導障害などを来たして当院『COVID-19後遺症専門外来』に通院されておられる患者さんもおられます。血液凝固異常・血栓形成から、急性心筋梗塞を来たす患者さんもおられます。
全身のどの血管が障害されてもおかしくありませんので、血管障害から次のような症状を来たすことがあります。
・脱毛
頭皮や眉毛、まつ毛まで完全に抜けてしまうことがあります。
・腎機能障害(糸球体障害など)
・糖尿病
・血栓性動脈炎
・閉塞性血栓血管炎
更に、難病指定の『膠原病』を発症する方もおられます。この場合には入院治療が必要ですので、連携病院への紹介受診となります。
余談になりますが、小職は2010年にカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)医学部の教授陣との共同執筆で、米国アレルギー免疫科専門医試験対策の教科書に「血管炎症候群」というテーマで執筆しています。
Yoshida S. Vasculitis. Challenging Cases in Allergy and Immunologic Diseases in the Skin. Mahmoudi, Massoud (Ed.), Springer, 2010
➍【気道の破壊性が強く、呼吸器後遺症の頻度が高い】
新型コロナウイルスでよくみられる後遺症には、次のようなものがあります。
・気道破壊による咽喉頭違和感の遷延や気道狭窄による呼吸苦
・感染後の気管支拡張症による咳嗽と喀痰の遷延
・肺門リンパ節など広範な気道リンパ節破壊による易感染性と気道感染の増悪傾向
・胸水胼胝と回復過程での胸痛出現
・COPDなどの慢性呼吸器疾患の増悪
これらにより、呼吸器症状で呼吸器内科などを受診したが症状が改善しないと、後遺症専門外来を受診するケースが増えています。
また新型コロナウイルスは、脳に侵入し、脳の血管炎、脳内の免疫反応、ウイルスによる脳神経細胞の破壊などによる、脳神経系の障害も知られています。最近明らかになった知見では、
❺【脳神経障害:1回感染する毎に脳が4年老化する】
というエビデンスが確立しています。「ブレインフォグ」という後遺症の名前は広く知られるようになりましたが、主な脳神経障害としては、次のようなものがあります。
・認知機能障害
若年者でも急性期には認知機能の低下がみられることがあります。高齢者が罹患すると、脳血管性認知症のような部分的認知障害が高頻度にみられます。最も多い愁訴としては「服薬管理ができなくなる」ことから始まることが多いとされています。中には、アルツハイマー型認知症が発症したり、進行するケースもみられるので、感染しないように注意をすることが重要です。
頭に霧がかかったようになる「ブレインフォグ」も、人によって症状が多様なため、責任病態が完全に解明されていませんが、これもひとつの「認知機能障害」として捉えるべきだという意見が有力です。
・自律神経障害
浮動性眩暈やふらつき、全身倦怠感、動悸、胃腸障害、更年期障害用の様々な不定愁訴など、自律神経症状が長期間遷延するケースが多くみられます。自律神経の乱れからサーカディアンリズムの乱れを生じて、睡眠障害や起立性障害などを来たして、日常生活に支障をきたすケースが高頻度にみられます。
・精神神経疾患の発症・増悪
うつ状態・うつ病をはじめ、統合失調症、パーキンソン病などの発症・増悪を来たします。
・脳神経機能の障害
いわゆるXII脳神経の障害で、嗅覚障害や味覚障害は高頻度でよく知られていますが、その他の脳神経の障害で視力障害や聴力障害などを来たす方もおられます。
・非癌性慢性疼痛の発症・遷延
全身の激し痛みが長期間持続する「横断性脊髄炎」はイギリスからの報告で広く知られましたが、線維筋痛症、慢性疲労症候群など原因不明の類縁疾患も合併することがあります。
その他、合併症には枚挙にいとまがなく、一人の医師が以上の後遺症をすべて診ている医療機関も希少かと思います。
しかしながら、
➏【感染後数年してから後遺症が発症し、寝たきりになる程の重症後遺症に苦しむ患者さんも少なくない】
ことは、あまり知られていません。
感染から時間が経ってから全身状態が急激に悪化して日常生活が成り立たなくなり、不快な症状のために食事も摂れなくなって、原因不明のまま長期間臥床していたために、全身の筋力・筋肉量が減少して、いわゆる“フレイル”あるいは「廃用症候群」(使わない生理機能が次第に衰える)によって、寝たきりの状態になってしまってから、後遺症専門外来に相談に訪れる方は、年齢を問わずおられます。
このようなCOVID-19後遺症の悲惨な現実は、あまり周知されておらず、行政からの救済もほぼない状態が世界中で続いています。発熱や感冒様症状で受診してきた患者さんには、「まだ新型コロナってあるのですか?」と聞いてくる方も少なくありません。
以上のような後遺症治療には、患者さん毎に後遺症・合併症・機能障害が大きく異なるため、丁寧な「オーダーメイド治療」が求められることになります。治療については割愛させていただきますが、「感染しない」予防に勝る防御法はありません。予防に関しては、コロナ禍を潜り抜けてきた人類は理解しているはずです。
免疫力の低下がみられる方や基礎疾患をお持ちの方は、感染後の重症化や後遺症のリスクが高まる可能性があります。そのため、日常的な体調管理とともに、早期の受診と治療が重要です。また、ご家族や同居者にも感染予防を意識した行動が求められます。
現在尚も、家庭や職場など身近な場所でのクラスター発生が報告されており、特に高齢者や基礎疾患を持つ方がいる環境では、より一層の感染対策が求められます。マスクの着用、こまめな手洗い、室内の換気など、基本的な感染対策の徹底が重要です。
治療に関しては、現在内服で3種類の抗ウイルス薬があります。公費助成がなくなったため、価格が高いのが難点ですが、後遺症発症時の医療費や就労不能などの経済損失を考えたら、決して高価とは言えないかもしれません。
❻【抗ウイルス薬により、ウイルスの数を減らして、後遺症リスクを下げることができます】
現在、健康保険適用で処方可能なCOVID-19に対する経口抗ウイルス薬には、ゾコーバ®︎、ラゲブリオ®︎、パキロビッド®︎の3種類があります。
専門的な見地から、患者さん毎に最適な薬剤を選択して処方しています。
いずれの治療薬でも、5日間の服用で、服用前の体内ウイルス量が90〜97%減少し、
① 症状の緩和
④ 重症化の抑制
② 治療期間の短縮
③ 合併症発症予防
などの効果が期待されています。薬剤の選択など詳細に関しては、感染時に担当医にお尋ねください。
予防接種に関しては、mRNAワクチンの是非や、自己増殖型レプリコンワクチンなど様々な意見が飛び交いましたが、
❼【予防接種による重症化と後遺症リスクの軽減が証明されています】
日本では、65歳未満の方への予防接種が、事実上1年以上ストップしています。
アメリカのケネディ厚生大臣や、日本ではmRNAワクチンや、スパイク蛋白の残留による弊害が、現在盛んに説かれています。
小職は、ハーバード大学医学部・ブリガム&ウィメンズ病院やカリフォルニア大学UCSF医学部で客員教授として、また「アレルギー免疫科専門医」の養成に指導医として2007年から携わってきました。専門医養成のための教科書については上記に2010年版の「血管炎症候群」を挙げたとおりです。
今回の2019年に端を発する新型コロナウイルスのパンデミックでは、たった2ヶ月で殺人ウイルスが全世界を汚染しました。中国は3か月間の「ゼロコロナ政策」でほぼ完全に国内の感染を制圧しましたが、その後の人の流れによって再度汚染されてしまいました。また、インフルエンザワクチンのような不活化ワクチンを開発しましたが、十分に感作(免疫反応から免疫記憶が成立すること)されずに、再度mRNAワクチンの接種を行いました。
当時、故志村けん氏が感染後たった5日で急逝されたように、免疫のない人類にとって、10年以上前から粛々と研究を続けてきたmRNAワクチンは人類を滅亡の危機から救ったことは間違いないと多くの免疫学者は考えています。
確かに、小職もmRNAワクチン接種後の心筋炎などの患者さんを実際に診て来ましたし、長期間ウイルスのスパイク蛋白を体内に維持することが想定外の後遺症を引き起こす可能性も現在研究が進んでいます。現段階で頑なにmRNAワクチンに固執する必要はないと考えており、当院では次回(10月)より開始予定の定期予防接種から、mRNAワクチンではなく、従来の製法即ちインフルエンザウイルスなどと同様の不活化ワクチン『ヌバキソビット®』(武田薬品製)を採用することにしました。
当院では、患者様の安全を最優先に考え、最新の感染状況や変異株の動向を随時モニターしています。当院の喚起能力は、一般オフィスビル設計基準の約3倍に設計されており、24時間換気を全開にしてクリニック全体の感染リスクを最小限に抑制しています。
また、当院の廊下に3基並んでいるクリーンパーテーションは「人工隔離スペース」として強力な感染予防効果を発揮し、全室が感染力の高い感染症の患者さんで一杯になっても、開院依頼これまで1件も院内感染事故がありません。
現在、東京都に百日咳感染警報、インフルエンザAによる学級閉鎖・事業所閉鎖、COVID-19新変異株の爆発的な感染拡大など、肺炎クラミジア・マイコプラズマなどの異形病原体の蔓延など、様々な感染症が日常生活に浸透しています。今後も国や専門機関からの新しい情報をもとに、ワクチンの種類や接種体制の見直しを行い、皆様が安心して受診できる環境づくりに努めてまいります。ご不明点やご相談がある場合は、いつでもスタッフまでお問い合わせください。特に、症状が現れた場合は速やかに受診し、適切な治療を受けることが重要です。
文献:
1.COVID-19 rapid guideline: managing COVID-19. [No authors listed] London: National Institute for Health and Care Excellence (NICE); 2025 May 1.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK571450/
2. 厚生労働省 医療機関向け情報(治療ガイドライン、臨床研究など)
https://www.mhlw.go.jp/.../bunya/0000121431_00111.html- 【改定】🟩 ED治療の別な側面(生理機能回復としてのED治療)💊
ED(Erectile Dysfunction)は、生殖だけの問題ではないという側面を、皆さんはご存じでしょうか?
近年、男性更年期障害として「LOH症候群」(Late Onset Hypogonadism, 日本語では「加齢性腺機能低下症」)という名称でも知られているように、加齢に伴う男性生理機能の低下に伴う症候のひとつとして、予防医学や抗加齢医学の視点からも大きく注目されています。
Erectile Dysfunctionは、男性生理機能の象徴として本人にとっても、パートナーにとっても非常にわかりやすい現象ですが、本人にしてみれば“俺も歳だ”と笑える現象として、笑い飛ばせるものではないのです。
毎朝、下半身に起こっていた身体の変化がなくなっていることに気が付くと、男性はまるで
「自分はもう男ではなくなったのか…」
という人知れぬ不安に苛まされるのです。わかりやすい現象だけに、心理的ダメージは決して少なくないのです。
EDは50代で約40〜50%の有病率と言われていますが、早い男性で20代後半から、誰にも相談できずに人知れず悩まれている方もすくなくありません。
男性不妊症の原因が、実は十分な男性生理機能を果たせていなかったということで、産婦人科の赴任外来を受診しても、旦那さんの方の問題を打ち明けることが出来ずに、女性だけが治療に励んでいるというケースも実は少なくないと言われています。
欧米では、テストステロンというホルモン注射を受けるのが一般的ですが、これまで日本ではその意義が周知されていませんでした。最近になって、ようやくテストステロン注射の意義が雑誌などで取り上げられるようになって、外来に定期的に通院されておられる方も出始めています。テストステロンは、筋肉量を増やすなど全身的な男性生理機能の低下に有効ですが、必ずしも直接ED治療に結びつくわけではありません。
例えば、骨折後や脳血管障害後の機能回復訓練に時間を要するように、衰えた男性生理機能を回復するにも、リハビリテーションが必要です。最近、当院では「総合診療科」を謳っていることもあって、特に若い方からの相談が多く、テストステロン注射やED治療に関する相談を多数受けるようになってきました。
そこで、機能回復訓練についてご説明します。
ここでは、バイアグラ・フィルム®︎を使ったトレーニング法をご紹介します。
まず、価格ですが、50mgフィルム20枚入りで16,000円
1回分1枚あたり、800円
まず、“朝立ち”がストレスや加齢などによりなくなっている方用のリハビリテーションをご指導します。
朝立ちの練習なら、
フィルムを半分に折って切り離し、
半分だけ舐めてください。
1回0.5枚、1日1回 就寝前
残りは、翌日に回します。
つまり、2日で1枚
その【練習】で5枚
10日間のリハビリをしてみましょう。
【注意】媚薬ではないので、
性的興奮がないと機能しません。
何らかの刺激を用意して下さい。
その10日間のリハビリで、
翌朝、“朝立ち”が蘇って来なかったら、
今度は、1回1枚でリハビリテーションをします。
まず、5日間
これで“朝立ち”が戻ってくる方が75%と言われています。
これまでの段階で機能回復がみられたら、実践です。お相手の方への心配りを忘れずに。
回復が遅れるようなら、リハビリ期間を延長します。
リハビリテーションの効果は、糖尿病性神経障害以外でのデータでは、90%を超えています。
更に確実な効果をご希望なら、錠剤タイプがオススメです。
ただし、食事で吸収が阻害されるものがありますので、必ず専門医にご相談下さい。
(※輸入品を扱う専門クリニックで、偽物が混じっていることがあるのが問題になっています)
内服薬には3つあります。
薬剤名 作用時間 食事の影響
・シルデナフィル 約8時間 阻害される
・パルデナフィル 約8時間 阻害されることがある
・タダラフィル 約36時間 食事の影響なし
どれも1錠2,000円前後で購入できます。
本記事にも多くのお問合せをいただいておりますが、各個人によって問題点が異なる場合が多く、あとは外来にてご相談を承りたいと存じます。
医師・医学博士 吉田 聡
日本抗加齢医学会 評議員
米国スプリンガー・ネイチャー統合医療学術誌 編集委員- 🛑今年度の新型コロナワクチンについて
米厚生省のロバート・ケネディJr厚生長官が2025年8月5日「今後mRNAワクチンを廃止する」という公式発表を行ったことにより、世界中に衝撃が走りました。
https://www.instagram.com/reel/DNFMXMGRaNn/?igsh=ZDZuNXdvMWIxOGEz
https://jp.reuters.com/world/us/UDSE4XAE7NJJJMFZUWKHRUOGEU-2025-08-06/?fbclid=IwQ0xDSwMAygZleHRuA2FlbQIxMQABHqpYOpJe3v3vDuU8aJy62ZRy5Hp1YMdmWz9bKj3n_LTkqjPdgzBx-fXq9dR4_aem_mNYEBVXqzFGBk_w7ty6NxA
これにより、今秋からの新型コロナワクチンの予防接種は選択肢が極端に限られることになります。
現在わが国では、mRNAワクチンが使用できなくなっても、武田薬品発売の不活化ワクチン「ヌバキソビッド」があります。「ヌバキソビッド」インフルエンザワクチンやB型肝炎ワクチンなどと同じ製法で作られた不活化ワクチンで、予想される副反応も同様とイメージしていただくといいでしょう。
当院では、昨年までファイザー社製のmRNAを採用しておりましたが、今年は武田薬品の「ヌバキソビッド」を採用いたします。
接種開始は10月1日で、高齢者と身障者1級以上の方には公的補助があります。
価格はまだ発表になっておりません。
1回0.5mLの接種で、成人は1回。6歳~12歳以下は3週間の間隔をあけて2回接種となります。
価格は各自治体の公的補助によって異なりますが、補助対象外の方は昨年同様に、15,000円前後の価格になると思われます。
ただし、今年はこれまでのようにmRNAワクチンが入手できなくなりますので、接種可能な人数に限りが生じる可能性があります。
正式には、9月下旬からの受付になるかと思われますので、詳細は追ってご案内いたします。
- 🛑先週より急激に新型コロナ感染者が増加しております!
これまでもコンスタントに毎日数名の方が新型コロナ感染症(COVID-19)と診断されており、徐々に増加傾向にありましたが、先週から急激に感染者が増加しております。
毎日、数多くの患者さんが発熱外来の「隔離ユニット」(クリーンパーテーション①~③)を受診され、迅速診断の結果、陽性と診断される方が圧倒的に増えております。10人のうち9人が陽性だった日もあります。
相変わらず東京都から百日咳警報が出ておりますが、それ以上に新型コロナの患者さんが増えている印象です。
症状が「咽頭痛」だけで、全く他の症状がみられない方にも陽性が出ております。
体調不良の方は、周りの方に感染を拡げないうちにできるだけ早く、受診をお勧めいたします。- 🛑百日咳の大流行警報について
東京都庁から、百日咳の大流行警報が出ています。確かに、遷延する咳嗽や発熱の患者さんが爆発的に増えています。(リンク参照)
しかしながら、その情報には誤りもあり、乳幼児は肺炎を合併して生命に関わるとテレビで医師が警告していますが、生後2ヶ月から予防接種が開始されますから、それを知らない医師が誤情報を流していると思われます。
また、百日咳の抗体は、母乳を介して赤ちゃんに移行し、一定期間、赤ちゃんの免疫として機能します。特に、妊娠後期に母親が百日咳含有ワクチンを接種することで、母体から赤ちゃんへの移行抗体が増加し、乳児の重症化を防ぐ効果が期待できます。
百日咳という病名は、英語の「Weeping cough」を訳したもので、咳嗽と発熱が主な症状になりますが、腹痛や下痢などを来す方もおられますので、激しい咳嗽がないからと油断は禁物です。
インフルエンザや新型コロナのような高熱が持続することは稀です。
むしろ経過が長く、だらだらと症状が続くケースが多く、マイコプラズマ感染症に似た経過を辿ることがあります。
マイコプラズマは、かつて「冬のオリンピック病」と呼ばれ、4年に一度の冬に流行すると言われていましたが、コロナ禍依頼、毎年季節を問わずに流行するようになりました。テレビの医療バラエティーでは、名医が「40℃の高熱を来たし、激しい咳を来す危険な肺炎」と吹聴していますが、実際には、いわゆる風邪の如く罹患頻度は非常にたかく、殆どが気管支炎でとどまります。肺炎に至るのは、感染者の1%にも満たないのです。
更に、類似の経過を辿る呼吸器感染症には、肺炎クラミドフィラがあります。
医療機関を受診して「迅速検査をして欲しい」という患者さんがおられますが、迅速検査は存在するものの、インフルエンザや新型コロナのような正確性がなく、喀痰培養や抗体価検査には数日かかるため、専門医の臨床診断で、直ちに適切な治療を開始するのがずっと早く完治します。
百日咳菌、マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラのいずれも、同じ抗菌薬が奏功します!
尚、余談になりますが、小児科や耳鼻咽喉科では溶連菌の迅速検査をやるのが一般的ですが、溶連菌によく効くペニシリン系やセフェム系の抗菌薬は効きません。
また、小児治療においては「味」も重要な要素になります。
最もマズイと、まず飲んでくれないワースト1は、クラリスロマイシン・ドライシロップ。オマケに、最近の市販語調査で、耐性率(効かない率)が85%に達しているというデータもあります💧
ホンモノの感染症・呼吸器専門医なら、この点にまで気を配ってくれますから、ホームドクターはよくよく検討してお選びください。
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【資料】百日咳予防接種のスケジュール
定期接種:
四種混合ワクチン:生後2ヶ月から開始し、27日以上の間隔で3回接種、その後12-18ヶ月の間隔で追加接種を1回行います.
五種混合ワクチン:四種混合ワクチンにヒブワクチンが追加されたもので、生後2ヶ月から開始し、27日以上の間隔で3回接種、その後12-18ヶ月の間隔で追加接種を1回行います.
任意接種:
就学前:5-6歳で3種混合ワクチン(DPT)の追加接種が推奨されています.
11-12歳:二種混合ワクチン(DT)の代わりに、3種混合ワクチン(DPT)を任意接種することも可能です.
成人:
Tdapワクチン(百日咳、破傷風、ジフテリア)を1回以上接種することが推奨されています.
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〔ご注意〕
コロナ禍以来、「咳が止まらない」という訴えで呼吸器内科を受診する患者さんが激増しましたが、咳止めや去痰薬を使っても改善しない患者さんにやたらと「咳喘息」という病名をつけて、副腎皮質ステロイド吸入薬や心臓に負担のかかる気管支拡張薬を処方して、漫然と何か月も通院させられているケースが問題になっております。また、海外では「咳喘息という病気はない」という論文が発表されていたり、咳嗽治療と喘息治療にはいささか混乱がみられます。
その原因の一つは、喘息治療の進歩により、小職が医師になった当時はわが国で年間6,000人もの方が喘息死されていたのが、現在は喘息で死亡される方は全国で1,000人を切っています。若い医師には、喘息発作の患者さんを診たことがない方も少なくない時代になってしまいました。
気管支喘息は咳き込む病気ではなく、典型的には発作性呼吸困難とともに、呼気終末に喘鳴「ぎゅー」と絞ったような呼吸副雑音を聴取します。一般に吸気に副雑音を聴取する場合には上気道、呼気に聴取する場合に下気道由来のことが多いとされていますが、頸部の聴診すら行わずに即断されてしまうのが実情です。
かつて主に小児科領域に「喘息性気管支炎」という疾患がありましたが、既に死語となっています。また、他に紛らわしい疾患の端的な違いは、喘息治療が奏功するのが「咳喘息」、アレルギー治療が奏功するのが「アトピー咳嗽」とされていますが、これらvariantの疾患概念を正しく理解しておらずに誤った治療がなされているケースが後を絶ちません。
- 🛑新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんが確実に増加しています
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者さんが確実に増加しています😱
不完全ながら集団免疫が形成されている現在、
喉の痛み程度の軽い症状で受診されて、検査の結果「陽性」と判定される方もおられれば、
まるでかつてのδ(デルタ)株のような激しい症状で、約40℃の発熱が下がらず、『血管炎症候群』と診断されて、抗ウイルス薬や副腎皮質ステロイドなどのかなり専門的な治療で救命した方もおられます。
更に、百日咳やマイコプラズマなども流行しており、
近いうちに、麻疹(はしか)もパンデミックを起こすと警戒されておりますので、体調不良の際に“どうせ風邪だろう”と甘く見るのは禁物です⚠️
この暑い中でも、COVID-19とインフルエンザの同時感染も少なからず発生しています‼️
COVID-19の後遺症の患者さんも、確実に増えています。
【注意🚫】 COVID-19 に1回感染する毎に、脳が4年老化します。
体調不良にお悩みの方は、早目の受診をお願いします。- 🛑 遂に国内で麻疹の市中感染が確認されました!
麻疹は感染力がインフルエンザの約10倍、新型コロナの約7〜8倍とされています。
感染経路として最も多いのは、空気感染(飛沫核感染)で、ウイルスを含んだ飛沫核が乾燥して漂い、同じ空間にいるだけで感染します。
他に、飛沫感染、接触感染します。
麻疹の潜伏期は約10日で、その間に多くの方に感染を拡げる可能性があります。
最初は風邪に似た症状で発症しますが、
現状で内科医・小児科医をはじめ、多くの臨床医は麻疹の診療どころか、見たこともないというのが日本の医療の実態です‼️
新型コロナがただの風邪ではないように、
麻疹もただの風邪ではありません。
感染するのは小児だけでなく、むしろ成人の方が感染後の進行が速く、重症化しやすいので、決して甘くみてはいけません。
新型コロナのように、合併症や後遺症を来します。
代表的なものには、次のようなものがあります。
❶ 中耳炎
最も多い合併症ですので、耳鼻咽喉科の先生には見落とさないように、くれぐれもお願いしたいです🙏
❷ 肺炎
重症例では、新型コロナのように『間質性肺炎』や、生命に関わる『ARDS』(急性呼吸窮迫症候群)を呈することがあります。
❸ 脳炎
約1%に合併するとされています。発症した場合の死亡率は約15%にも達します。
❹ 亜急性硬化性全脳炎(SSPE)
麻疹罹患後、平均7〜10年を経て発症する進行性の脳疾患で、知能障害や運動障害が徐々に進行し、最終的に死に至る致死率の高い病気です。小児のみならず、成人にも発症します。
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麻疹には、抗ウイルス薬などの特異的治療はありません。
早期診断と、適切な全身管理が生命予後を左右することになります。
感染症や全身管理に精通した医師による診療を受けることが重要です。
尚、感染率や重症化率を下げるのに『予防接種』が有用です。
過去の予防接種で十分な免疫がついているかどうかは、抗体価検査で判断が可能です。
予防接種後に中和抗体が形成されるまでに、約8週間はみなければなりませんから、麻疹感染が拡大する前に対応することをお勧めいたします。
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万博来場者、はしか感染を確認 神奈川の10代、注意喚起(共同通信)
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大阪府などは5日、はしかの感染が判明した神奈川県の10代男性が、大阪・関西万博の会場を訪れていたと発表した。6月21日に来場しており、府などは不特定多数に接触した可能性があるとして注意を呼びかけた。
府などによると、男性は6月21日午前8時ごろ、堺市のパーク・アンド・ライド(P&R)駐車場からシャトルバスに乗車、万博会場に向かった。午前9時ごろから午後3時ごろまで会場に滞在。「よしもとワライミライ館」など、八つのパビリオンを訪れた。
男性はその後、シャトルバスで堺市のP&R駐車場に戻った。その日のうちに発熱などの症状が出た。25日以降に医療機関を受診し、7月3日に陽性が確認された。- 💊EDにお悩みの患者さんに嬉しいお知らせです💊
男性機能不全症(ED)でお悩みの方に大変ご好評をいただいております、バイアグラ®ODフィルム(一般名:シルデナフィル)の小売価格改定がございまして、院内処方でよりお安くお分けできることとなりました。
バイアグラ®(シルデナフィル)は厚生労働省の認可を受けた安全性の高い薬です。
剤型:口腔内崩壊フイルム製剤
用法:1回25~50mg (性行為を行う1時間前程度前に口腔内で溶解)
効果持続時間:5~6時間
【従来価格】
バイアグラODフィルム(25mg)製剤 20枚入り ¥15,000
バイアグラODフィルム(50mg)製剤 20枚入り ¥18,000
【新価格】
バイアグラODフィルム(25mg)製剤 20枚入り ¥13,000
バイアグラODフィルム(50mg)製剤 20枚入り ¥15,000
1回(25~50mg)あたりの費用に換算すると、650円~750円となり、ED治療専門クリニックと比較しても負けない価格でご提供できることになりました。
従来のバイアグラ錠では、薬剤の吸収に食事の影響があり、特に脂質の多い食事の後に服用すると吸収が阻害されるという欠点がございました。バイアグラODフイルム錠では、口腔粘膜から吸収されますので、食事の影響を気にしなくてもタイミングを計ってご利用いただけます。
また、シルデナフィルより効果持続時間が長く(約8時間)吸収に食事の影響をより受けにくいパルデナフィル20mg錠は、1シート(5錠)¥9,000でお分けしております。1回あたりの費用は1,800円になります。
同様に、吸収に際して食事の影響を受けず、効果持続時間が36時間という長時間作用型のシアリス®20mg錠(タダラフィル)1シート(10錠)で¥20,000円。1回あたりの費用は、¥2,000円になります。
上記は、国内大手医薬品卸5社による小売価格実態調査に基づく標準単価になります。
オンライン販売や通販、歓楽街の中にある専門クリニックでは、もっと安価に販売されいるケースがありますが、約半数は偽物が混じてあるという調査結果もありますので、くれぐれもご注意をいただきたいと思います。- 🛑 保険医療機関にかかる掲示
○医療情報取得加算
当院はオンライン資格確認を行う体制を有しています。
当院を受診した患者様に対し、受診歴、薬剤 情報、特定健診情報その他必要な診療情報を取得・活用して診療を行っています。
○医療DX推進体制整備加算
当院はオンライン資格確認を行う体制を有しており、受診歴・薬剤情報・特定健診情報・その他必要な診療情報を取得・活用して診療を行っております。
マイナ保険証利用を促進するなど医療DXの推進により、質の高い医療の提供に努めております。
また、電子処方箋の発行や電子カルテ情報共有サービスなど医療DXにかかる取り組みを実施しております。
○一般名処方加算
当院では、患者さんに必要な医薬品を確保するため、医薬品の供給状況を踏まえつつ、薬局とも連携のうえ、一般名処方(お薬をメーカー・銘柄を指定せず記載すること)を行っております。
○外来感染対策向上加算
当院では下記の院内感染防止対策を取り組んでいます。
・院内感染管理者(院長)を配置し、職員一同で院内感染対策に取り組んでいます。
・感染防止対策業務指針及び手順書を作成し、職員全員がそれに従い院内感染対策に取り組んでいます。
・職員全員に対し年2回院内研修を実施し、感染防止に対する知識向上に取り組んでいます。
・感染性の高い疾患(インフルエンザや新型コロナウイルス感染症など)が疑われる場合は、一般診療の方と導線を分けた診療スペースを確保して対応します。
・昭和医科大学病院および玉川医師会と連携を取っております。- 百日咳の流行にご注意ください!/ A pertussis outbreak has occurred in the Tokyo metropolitan area.
百日咳菌の大流行が、連日メディアを賑わしています。
4月に入り、季節性インフルエンザやマイコプラズマの流行が下火になって来ましたが、ここに来て新型コロナ感染症が立て続けに診断されたり、しつこく咳嗽が遷延する患者さんが増えており、そこに厚労省からの流行情報が各医療機関に通達されました。
6ヶ月未満の乳幼児では死亡例もあると警鐘が鳴らされていますが、成人例でも治療抵抗性の咳嗽に「咳喘息」という診断で漫然と吸入ステロイドなどで不適切な治療を受けている事例が増えていると、WHOや関係国際学会でも注意喚起が発出されています。
治療には、マイコプラズマと同じマクロライド抗菌薬が第一選択となりますが、よく処方されるクラリスロマイシンの耐性率が85%に達するという報告もあり、呼吸器感染症に精通する医師を受診することが望ましいとされています。
コロナ禍以来、感染症が大きく様変わりしています。
鎮咳薬や抗菌薬の出荷調整も相変わらず遷延しており、適切な治療が受けられない事態も危惧されます。そのうち治るだろうという楽観は禁物ですので、お早目に受診をお勧めします。
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A pertussis outbreak has occurred in the Tokyo metropolitan area.
In April, seasonal influenza and mycoplasma epidemics began to subside, but recently, new cases of COVID-19 infection have been diagnosed one after another, and the number of patients with persistent coughs has increased, and the Ministry of Health, Labor and Welfare has notified each medical institution of the epidemic information.
Warnings have been sounded that there have been deaths in infants under 6 months of age, and the WHO and related international societies have issued warnings that there are an increasing number of cases of adults with resistant coughs being diagnosed with "cough asthma" and receiving inappropriate treatment such as inhaled steroids.
The first choice for treatment is macrolide antibiotics, the same as those used for mycoplasma. However, it has been reported that the resistance rate of clarithromycin, the most frequently prescribed drug, reaches 85%.
It is advisable to visit a doctor who specializes in respiratory infections.
Since the COVID-19 outbreak, infectious diseases have changed dramatically.
Adjustments to the supply of cough suppressants and antibiotics are still being made, and there are concerns that people may not be able to receive appropriate treatment. It is important not to be optimistic and think that the illness will heal naturally, so we recommend that you see a doctor as soon as possible.
Satoshi Yoshida, MD, PhD, FAAP, FACP, FCCP
Chief Medical Officer
Oyamadai Family Clinic- 【ご注意】新型コロナ(COVID-19)流行の兆しにご注意ください!/[Caution] Be aware of signs of a new coronavirus (COVID-19) outbreak!
"For the English version, please read the latter half of the sentence as mentioned below."
これまでも、毎日数名の新型コロナ(COVID-19)感染者の方がおられましたが、今月中旬から急激に増えてきています。
これまでの全世界をあげた予防接種の推進によって不完全ながら、ある程度の集団免疫が形成されておりますので、パンデミック当初のように感染後一週間以内に急激な悪化で死亡する方は激減し、重症者の数も減少しております。しかしながら、高齢者を除き、1年以上予防接種を受けておられない方が増えており、せっかく形成された「免疫記憶」が次第に薄れてきています。
現在の感染時の症状は以前とかなり異なり、38度未満の微熱や咽頭痛、鼻閉、咽頭痛程度の方でも、迅速免疫学的検査を行うと、強陽性(周囲にウイルスをばらまいている状態)の方が毎日少なからず診断されています。嘔気・嘔吐・下痢などの消化器症状を呈される方もおられます。
鼻汁や咳嗽などの前駆症状を伴わず、突然高熱から発症するインフルエンザよりも、新型コロナのほうが現在は症状が軽くなっています。全身倦怠感、悪寒が遷延するということで受診された方で、発熱を伴わないで検査陽性になる患者さんも稀ではありません。
予防接種を受けていない小児が集まる保育園や幼稚園では、既に施設閉鎖も出現しています。
医療機関でも気が緩んで、発熱者とほかの患者さんとの導線を分けないところが増えていることも、感染拡大の一因とされています。
大勢の方が集まる室内や、込み合う電車やバスなどの移動途中などでは、せめて不織布マスクの着用が望まれます。
新型コロナとインフルエンザ、“風邪”と総称されるそのほかの呼吸器感染症との最も大きな違いは、「後遺症をのこす」という点です。当院でも、年末年始に感染された方が新たに後遺症で受診されるケースが増えています。新型コロナの病態の本質は「全身性血管炎」です。(お母さん方は「川崎病」と言えばピンとくると思います)
1回の感染毎に脳が4年老化することは、免疫学者の間では今や常識になっていますが、自律神経障害、心臓や脳の血管障害、心不全・不整脈、血栓塞栓症、糖尿病、更には膠原病などの自己免疫疾患の合併まで、当院でも多数確認されており、長期にわたって通院されておられる方もおられます。
今回の予防接種は、3月末で終了します。高齢者には公的補助があって2,500円。その他一般の方は15,000円になります。まだ間に合いますので、ご希望の方は当院までお電話でお問い合わせください。
WHOや、米国感染症学会(IDSA)の指標では、インフルエンザと同様に、1年に1回の予防接種を行って、免疫記憶を維持することが重要だとされています。
あと一週間ですが、是非ともご検討いただけたら幸いです。
(当院では、従来型のファイザーワクチンを採用しており、議論になっているレプリコンワクチンは採用しておりません)
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[Caution] Be aware of signs of a new coronavirus (COVID-19) outbreak!
The number of people infected with COVID-19 has been increasing rapidly since the middle of this month.
Although it is incomplete, a certain degree of "herd immunity" has been formed due to the worldwide vaccination campaign so far, so the number of people who die within a week of infection due to sudden deterioration, as was the case at the beginning of the pandemic, has dropped dramatically, and the number of serious cases has also decreased. However, with the exception of the elderly, the number of people who have not been vaccinated for more than a year is increasing, and the "immune memory" that has been formed with great effort is gradually fading.
The current symptoms of infection are quite different from before, and even people with a slight fever of less than 38 degrees, sore throat, nasal congestion, and sore throat are diagnosed with strong positives (a state in which the virus is spreading to those around them) every day when rapid immunological tests are performed. Some people also experience digestive symptoms such as nausea, vomiting, and diarrhea.
The symptoms of COVID-19 are currently milder than those of influenza, which begins suddenly with a high fever without any precursor symptoms such as runny nose or cough. It is not uncommon for patients who visit the hospital because of persistent general fatigue and chills to test positive without developing a fever.
Daycare centers and kindergartens that cater to unvaccinated children have already been closed.
Another factor contributing to the spread of infection is the increasing number of medical institutions that are becoming lax and not separating patients with fevers from other patients.
It is advisable to wear a non-woven mask at least when in a room with many people or while traveling on a crowded train or bus.
The biggest difference between the new coronavirus and influenza, or other respiratory infections collectively referred to as "colds," is that they "leave residual symptoms." At our hospital, we are seeing an increasing number of patients who were infected during the New Year holidays and are now visiting us with residual symptoms. The true nature of the pathology of the new coronavirus is "systemic vasculitis." (Moms will probably know what "Kawasaki disease" means.)
It is now common knowledge among immunologists that each infection ages the brain by four years, but we have also seen many cases of autonomic nerve disorders, cardiac and cerebral vascular disorders, heart failure, arrhythmia, thromboembolism, diabetes, and even autoimmune diseases such as collagen disease, and some patients have been visiting us for long periods of time.
This vaccination will end at the end of March. Seniors will receive public assistance at a cost of 2,500 yen, and the general public will pay 15,000 yen. There is still time, so please call our clinic if you are interested.
According to the guidelines of the WHO and the Infectious Diseases Society of America (IDSA), it is important to maintain immune memory by receiving a vaccination once a year, just like influenza.
There is only one week left, but we would appreciate it if you would consider it.
(Our clinic uses the conventional Pfizer vaccine, not the controversial replicon vaccine.)
Satoshi Yoshida, MD, FAAAAI, FACAAI, FACP, FAAP
PhD in Molecular Genetics and Immunology
Chief Medical Officer
Oyamadai Family Clinic
- 🏅 米国救急医学アカデミー 2025年度 高度救命救急医認定資格証
AAEM - The American Academy of Emergency Medicine
米国救急医学アカデミー 2025年度
高度救命救急医認定資格証 が届きました。
名刺サイズで、FAAEMの称号授与者は常に携帯し、飛行機などでemergency callがあったら、積極的に人命救助に申し出ることを義務とされています。
厳しいけれど、アットホームな学会(専門医会)なので、
American Academy of Allergy, Asthma, and Immunology
米国アレルギー喘息免疫学アカデミー(AAAAI)とともに、一番好きな学会です。友達も多いし。
こちらも歴史が古く、認定基準をクリアするとFAAAAIという称号が授与されます。専門医対象の臨床免疫学会なので、会員の殆どが臨床医です。
いずれも国籍、年齢、性別を問わない国際学会ですが、専門医として対等の実力認定を示すF(Fellow)の上に、更にハードルの高いM(Master)の称号があるのですが、僕などにはどの学会も高嶺の花です💧- 今年はインフルエンザ脳症が多い?
SNSで臨床免疫学の啓蒙活動をしている先生とやりとりする機会があったので、こちらにもシェアいたします。
発熱時の解熱院痛剤の使い方にご注意ください。
⬇ ⬇ ⬇
インフルエンザ脳症を考える際に、ひとつお願いします。
古い病名で「ライ症候群」というのがあります。これは今でも教科書には載っているのですが、何となくスルーされてしまっている概念で、インフルエンザの際にアスピリンを服用すると脳症を発生する、という太古からの教訓なのですが、アスピリンはメソトレキセートが主流になる以前に関節リウマチの第一選択になっていた程(1日2g以上服用すると副作用で耳鳴りがするので、そこまで投与すること、なんて治療ガイドラインに書かれていた時代がある程です)免疫系への影響があります。だからアセトアミノフェン 以外の解熱鎮痛剤をNSAIDsと呼ぶのです。
日本では解熱鎮痛剤と言えばロキソニン、中国では解熱鎮痛剤といえばイブプロフェンなのですが、生理痛に頻用されるイブプロフェン(商品名:アドビル、イブ)は副作用の少ない塩基性解熱鎮痛剤の代表格みたいにカジュアルに扱われますが、実は心血管系への影響が最も強い薬剤です。歯痛に使われている歯科の先生もよくおられます。
アメリカではコスコ(日本の商標コストコ)で大量に安くアドビルが買えてしまいます。
かつてタミフル脳症と言われていた異常行動の裏には、実はこの解熱鎮痛剤の併用問題があると言われています。
ある医師会の休日診療所や東京ERでタミフルを処方してくれたのに、解熱鎮痛剤がロキソニンだった、なんてケース が今だにあるようです。抗血小板薬として頻用される小児用バファリンはアスピリン81mg、バイアスピリンは100mgで、一日300mgまでの処方が承認されていて、そこまで行くとバファリン1錠330mgに匹敵する免疫修飾を起こします。それじゃモロに「ライ症候群」ですよね。
インフルエンザにアセトアミノフェン は解熱鎮痛剤は禁忌になっていますが、インフルエンザ、新型コロナ、麻疹などの重症ウイルス感染症では成人も絶対禁忌。12歳以下はすべての疾患にアセトアミノフェン 以外は禁忌に指定されています。電子カルテの処方監査にも引っかからないことがあるそうですから、啓蒙の際にご留意いただけたらと存じます。
尚、上記重症ウイルス感染症では解熱鎮痛剤を使用しなくても脳症が発生するため、タミフルは白とされて処方が再開されたわけですが、熱性痙攣のように病態に中枢神経系の未熟さによる脆弱性も指摘されています。
小児科の古くからの慣習で、熱性痙攣が起きたときの第一選択が、ダイアップ坐薬(抗痙攣薬・抗不安薬のジアゼパム)ですから、坐薬だと吸収が早く副作用の呼吸抑制のリスクがあります。ジアゼパムは内視鏡検査の際の鎮静剤としても使われるので、急な血中濃度の上昇で眠ったと思ったら呼吸まで止まって、慌てて起こした、などという経験をした小児科医も少なくありません。静注ほど血中濃度の上昇が急峻ではないので、静注ほど呼吸停止の頻度は高くないのですが、
熱性痙攣は、未熟な中枢神経系で熱が上がる際の免疫反応機序が痙攣を引き起こすため、米国小児科学アカデミー認定(AAP)では、熱性痙攣の子には早目に(例えば37.5℃くらいで)解熱するようにAdovocacyが出ているのに、日本の小児科の慣習では、なるべく解熱鎮痛剤を使用しない方が良いとされている風習が強いのです。では、解熱鎮痛剤を使う目的は何か?と考えれば容易に分かるように「熱性消耗や脱水を防ぐこと」で、数値を下げることではないんですね。
そういう子に早目にアセトアミノフェン (体重あたり10mg)を処方していただくと、熱性痙攣が起きなくなります。ER(最近はEDとも呼ばれています)でそれを話すと小児のお母さん方に説明すると、「えっ?38.5℃=役100F強相当まで使わないようにときつくPediatricianに言われたんですけど」と驚くのですが、「だって、熱がなくても頭痛の際には痛み止め服用するでしょ?」と言うと「あっそうか」と納得されます。先生の守備範囲の抜歯後などは三叉神経痛ですから、体重あたり20mg使わないと痛みを抑制出来ないでしょう。副作用はまず出ませんから、頓服で処方するとまず問題ありません。アスピリン喘息などのHSAIDs過敏症の方には、体重あたり10mgまでにするようにと、先日ご紹介したACAAIのガイドラインには明記してあります。
米国のアレルギー免疫科の専門医なら誰でも知っている常識ですが、日本のベテラン小児科医でも“熱は出し切った方がいい”なんていう方までいて、それを阪大の宮坂昌之先生(僕の恩師とバーゼルで同僚)にそれをお話ししたら絶句されていました😁
温厚な宮坂先生がヤブ医者と名指しされる某医師の放言には「解熱鎮痛剤はサイトカインストームを招く」と公言していたのをたまたま見ました。嗚呼、この方はサイトカインストームの意味を全く理解していないんだなとがっかりしました。適切に免疫系を修飾しないアセトアミノフェン を活用すれば、いま世界中で今年は多いと騒がれているインフルエンザ脳症だって減るんですけどね。
先生の啓蒙活動の際にも、このへんも御留意していただければ幸いです。
【出典】
インフル感染原因で子供らに「急性脳症」発症相次ぐ 幼児死亡例や重い後遺症 脳炎も注意
https://www.sankei.com/article/20250111-ZSHTCAFQENIUHMT7WFTLJYK4VM/ @Sankei_newsより- インスタグラムでも情報発信を開始しました
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最近の医学・医療のトピックをわかりやすく解説し、かかりつけの皆様の健康管理の一助としていただくための話題を掲載いたします。
文章でお伝えしたいときにはフェイスブックで、写真でお伝えしたいときにはインスタグラムで、というようにメディアの使い分けをしたいと考えております。
当院院長は免疫学・分子遺伝学で医学博士号を取得しており、科学的検証には厳重な注意を払って根拠に基づいた情報発信をしております。Meta社のページ健全性評価・ファクトチェックでも「excellent」(最優良)という評価をいただいております。
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どうぞよろしくお願い致します。- 🔲 インフルエンザと新型コロナ(COVID-19 )の同時感染にご注意下さい!
今年はインフルエンザの流行が昨年やコロナ禍以前より早く、インフルエンザと新型コロナの同時感染や、罹患後の免疫力低下によるマイコプラズマ感染なども多発しています。
迅速検査でも度々両者の同時感染がみられており、高齢者の死亡率の増加や後遺症リスクが問題になっております。
現在、KP3変異株よりも更に感染力と免疫回避力の高いXEC変異株が全体の30%を超えており、余談を許さない状況になっております。
不織布マスク、外出後の手洗い、三密回避などの予防法にはなんら変わりがありません。
くれぐれもご注意いただきたくお願いいたします。
なお発熱後、6〜8時間以上経たないと医療用迅速検査でも偽陰性になってしまい、適切な治療のタイミングを逸してしまうことがあります。最近の医療用迅速検査の感度は90%を超えていますが、それでも早過ぎると陽性が出ないことがあります。
こちらにもご留意いただきたいと存じます。
- 🔲 寒い日のお怪我にご注意下さい!
年末より、転倒や自転車事故での外傷により、当院に駆け込んで来られる方が増えています。
精査のために救急指定病院に転送するにも、止血せずに搬送はできませんので、発熱外来で混み合っている中で緊急手術を余儀なくされるケースが年末より増えています。
当院は外傷手術に対応しておりますが、益々寒い日が続きますので、くれぐれもご自愛いただきたいと存じます。- 🔲 高病原性鳥インフルエンザ(N5H1)のパンデミックリスクが増大しております。
現在、全世界でインフルエンザが猛威を奮っています。その状況で、フランスより驚愕の情報が飛び込んで来ました。
高病原性鳥インフルエンザ(N5H1)は、鳥類だけでなく、イヌやネコなどのペットにも感染することが知られています。まず間違いなくヒトにも感染し、いずれ飛行機に乗って日本にもやってくるのは時間の問題だと言われています。
発熱等の症状が出現しましたら、速やかに「発熱外来」を受診していただきたいと思います。
【速報】 内閣府食品安全委員会
https://www.fsc.go.jp/
猫におけるH5N1型鳥インフルエンザの蔓延を研究している仏パスツール研究所は、インフルエンザと思われる症状を呈する578匹からの血液検査のゲノム解析から、13匹が陽性だったことを発表しました。この結果は、潜在的に数千匹から数万匹の猫が感染している可能性があることを示すものです。国際獣疫事務局(WOAH)の世界動物衛生情報サイトに2024/12/13に報告されました。
https://www.woah.org/en/what-we-do/animal-health-and-welfare/disease-data-collection/world-animal-health-information-system/
【参考】内閣感染症危機管理統括庁 公式SNS
https://www.caicm.go.jp/houdou/article/feature/backnumber/kako_11.html
- 現在、ひどい咳が蔓延しております!
呼吸器感染症が猛威を振るっていることは、皆さん報道やネット等でご存知のことと思います。
現在流行している病原体を列記すると、
❶ ウイルス:インフルエンザ(A型2種類、B型2種類)、新型コロナ3種類(JN1, KP2, KP3)最近海外からXEC変異株が飛行機に乗って入ってきています。温暖化の影響で、RSウイルスなども散見しています。
❷ 細菌類:マイコプラズマ、肺炎クラミドフィラ、百日咳菌など
特に報道から、マイコプラズマに関するお問い合わせが多くいただいておりますが、抗原迅速診断キットは現在(国立病院ですら)入手不可能な状況です。
尚且つ(細菌の特性から)検査の感度が50%にも満たないため、誤診の可能性が半分以上にも及びます。このため、専門医ほど採用しない傾向があります。抗体価検査やPCR検査はその日のうちに結果が得られず、費用も高額なため、現実的ではありません。
「マイコプラズマ肺炎」という名称で恐れられておりますが、肺炎に至るよりも圧倒的に急性気管支炎にとどまるケースが殆どのため、適切な抗菌薬での治療が最も重要になります。
幸い、❷に挙げた3種類の細菌は1種類の抗菌薬で除菌可能ですので、まず❶を抗原迅速検査で除外診断をしたら、❷を念頭に「適切な」抗菌薬で治療するのが現実的です。
(ご注意いただきたいのは、感受性のある抗菌薬でも、市場再評価で耐性率が85%などという、殆ど効かない抗菌薬も今だに処方されておりますので、感染症に精通した専門医への受診が肝要です)
マイコプラズマの検査については、厚労省のウェブサイトで詳しく紹介されています。
厚労省マイコプラズマ・マニュアル
https://www.mhlw.go.jp/.../kekkaku.../mycoplasma.html
ひどい咳嗽の診断と治療については、カリフォルニア大学UCFSの教授陣で執筆した2024年版の教科書(ネイチャーグループ)に当院院長自身が執筆しておりますので、英語に抵抗がない方はご一読いただければ幸甚です。我が国発の病名、咳喘息やアトピー咳嗽についても取り上げています。
Absolute Allergy and Immunology Board Review, UCSF 2024
https://amzn.asia/d/h2z20N
English notation:
You may have heard from the news and websites that respiratory infections have been raging recently.
The pathogens currently prevalent are listed below.
❶ Viruses: Influenza (two types of type A, two types of type B), three types of COVID-19 (JN1, KP2, KP3). Recently, XEC mutant strains have been coming in from overseas by plane. Due to the impact of global warming, RS virus and other viruses have also been seen.
❷ Bacteria: Mycoplasma, Chlamydophila pneumoniae, Bordetella pertussis, etc.
We have received many inquiries about mycoplasma, especially from the news, but antigen rapid diagnostic kits are currently unavailable (even at national hospitals). Furthermore, because the sensitivity is less than 50% (due to the characteristics of the bacteria), there is a possibility of misdiagnosis. For this reason, respiratory specialists tend not to use it.
Although it is feared by the name "mycoplasma pneumonia," in most cases it remains an acute bronchitis rather than progressing to pneumonia, so treatment with appropriate antibiotics is the most important thing.
Fortunately, the three types of bacteria listed in ❷ can be eradicated with one type of antibiotic, so it is practical to first exclude ❶ with a rapid antigen test, and then treat with an "appropriate" antibiotic with ❷ in mind.
(Please note that even antibiotics that are sensitive to mycoplasma are still prescribed, and some are almost ineffective, with a resistance rate of 85% or more after market reevaluation, so it is important to consult a respiratory specialist who is familiar with infectious diseases.)
For more information on mycoplasma testing, please see the Ministry of Health, Labor and Welfare website.
Ministry of Health, Labor and Welfare Mycoplasma Manual
https://www.mhlw.go.jp/.../kekkaku.../mycoplasma.html
The director of our hospital himself has written about the diagnosis and treatment of severe coughing in the 2024 edition of the textbook (Nature Group) written by professors from the University of California, UCFS, so if you are comfortable with English, we would appreciate it if you could read it.
We also cover diseases that originated in Japan, such as cough variant asthma and atopic cough.
Absolute Allergy and Immunology Board Review, UCSF 2024
https://amzn.asia/d/h2z20N1
- ★当院の公式フェイスブックページを開設いたしました
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- 新型コロナ後遺症(合併症)専門外来に【初診】受診希望の方へ
今回【初診】の方は、検査とご説明に十分な時間を確保させて頂くため、現在原則として電話予約制で承っております。
ネットでは原則予約ができませんのでご了承ください。お手数ですがご受診希望の方は当院まで電話にて日程調整をお願いいたします。
現在大変予約が込み合っておりますので、ご予約のお電話をいただいた当日の診療は難しい場合がございます。受診希望の数日前にご連絡をいただきますようお願いいたします。ご不明点や予約の相談などお気軽にお問い合わせ下さい。
【ご注意】再診の方は、【再診】の診察枠で予約をお願いいたします。
電話番号: 03-5760-6270
For those who wish to visit the COVID-19 After-effects (Complications) Specialist Clinic for the first time
In order to ensure sufficient time for examinations and explanations, we are currently accepting first-time patients by phone reservation as a general rule. Please note that reservations cannot be made online.
We apologize for the inconvenience, but if you would like to visit our clinic, please call us to arrange a date and time. Please feel free to contact us with any questions or reservations.
[Note]
If you are returning for a follow-up visit, please make a reservation in the [follow-up] consultation slot.
Phone number: 03-5760-6270- 【English Version】Information on influenza and COVID-19 vaccinations
We provide vaccinations for influenza and COVID-19 at our clinic.
Regarding COVID-19 vaccines, our clinic is using the Pfizer COVID-19 vaccine (Comirnaty JN.1). As for the self-replicating RNA vaccine (replicon vaccine) that has been in the news recently, we have no plans to adopt it, as the clinic director specializes in clinical immunology and molecular genetics.
It is also possible to receive the vaccine at the same time as the influenza vaccine.
In addition, there is no limit on the interval between vaccinations with other vaccines.
Details are below.
If you have any questions, please contact our clinic.
⬛️ Influenza vaccination
Reservations start on September 30th
Vaccination starts on October 1st
Cost:
General: 3,500 yen (tax included)
Seniors: 2,500 yen (subsidized by Setagaya Ward)
Children: 1,500 yen (subsidized by Setagaya Ward per dose)
[Reservation required] We accept reservations by phone
Vaccine reservation desk (reception during opening hours)
Reservation phone number: 070-9110-4745
Main phone number: Phone number: 03-5760-6270
The number of influenza vaccinations for children varies depending on their age.
According to the guidelines announced by the Ministry of Health, Labor and Welfare, those under 13 years of age should receive two doses, and those over 13 years of age should receive one dose.
※ According to the vaccination guidelines of the World Health Organization (WHO) and the US Centers for Disease Control and Prevention (CDC), children between the ages of 3 and 13 who received an influenza vaccination last year should receive one additional dose.
⬛️ COVID-19 Vaccination
Currently, three types of mutant strains of COVID-19 are raging. This vaccination is a vaccine against the JN1 mutant strain, and is also effective against the other two mutant strains.
Our hospital will use the conventional Pfizer COVID-19 vaccine "Comirnaty".
※ We have received inquiries about self-replicating RNA vaccines, but we believe that it is too early at this time.
Comirnaty is administered as an intramuscular injection of 0.3 mL per dose, but in fact, since the time of the Wuhan strain, immunologists have known that an injection of 0.1 mL is sufficient for sensitization (establishment of an immune response). It has also been revealed that the cause of painful side effects such as high fever is not the mRNA vaccine itself, but the additive "adjuvant". For those who have had a severe side effect and are hesitant to get vaccinated due to previous painful experiences, we can also vaccinate with 0.1mL. With this amount, sensitization is achieved with only a slight side effect of feeling a little tired the next day. Please contact us if you are interested.
Reservation acceptance starts on September 30th
Vaccination starts on October 1st
Cost:
People aged 65 and over who have a vaccination ticket: 2,500 yen
General public: 15,000 yen
Reception: [Reservation required] Accepted by phone
Vaccine reservation desk (reception during opening hours)
Reservation phone number: 070-9110-4745
Main phone number: 03-5760-6270
International: +81-3-5760-6270
Satoshi Yoshida, MD, PhD, FAAAAI, FACAAI
Chief Medical Officer
PhD in Molecular Genetics and Immunology
Fellow of American Academy of Allergy, Asthma, and Immunology (FAAAAI)
Fellow of American College of Allergy, Asthma, and Immunology (FACAAI)
Honorary Member of the New York Academy of Sciences
当院では、ファイザー製の新型コロナワクチン(コミナティJN.1)を採用しております。
※ 最近話題の自己増殖型RNAワクチン(レプリコンワクチン)については、
院長の専門が臨床免疫学・分子遺伝学という視点から、採用する予定はありません。
ファイザー製コミナティーの接種対象は、生後6カ月からになります。
65歳以上の高齢者と、身体障がい者1級以上の方には公費補助がございますので、接種権をご持参ください。
インフルエンザワクチンとの同時接種も可能です。
接種費用:
一般の方:15,000円
高齢者:2,500円
予防接種受付:お電話にて承ります。
予約受付:
予防接種専用デスク:070-9110-4745
代表電話:03-5760-6270
(診療時間内受付)
月・火・木・金
午前:9:00-13:00 午後:14:30-18:00
土曜日
午前:9:00-12:30 午後:13:30-16:30- 当院で採用している新型コロナワクチンについて
当院では、ファイザー製の新型コロナワクチン(コミナティJN.1)を採用しております。
※ 最近話題の自己増殖型RNAワクチン(レプリコンワクチン)については、
院長の専門が臨床免疫学・分子遺伝学という視点から、採用する予定はありません。
ファイザー製コミナティーの接種対象は、生後6カ月からになります。
65歳以上の高齢者と、身体障がい者1級以上の方には公費補助がございますので、接種権をご持参ください。
インフルエンザワクチンとの同時接種も可能です。
接種費用:
一般の方:15,000円
高齢者:2,500円
予防接種受付:お電話にて承ります。
予約受付:
予防接種専用デスク:070-9110-4745
代表電話:03-5760-6270
(診療時間内受付)
月・火・木・金
午前:9:00-13:00 午後:14:30-18:00
土曜日
午前:9:00-12:30 午後:13:30-16:30
About the COVID-19 vaccine used at our hospital
Our hospital uses the COVID-19 vaccine (Comirnaty JN.1) manufactured by Pfizer.
※ As for the self-replicating RNA vaccine (replicon vaccine), which has been a hot topic recently, we have no plans to adopt it, as the director's specialty is clinical immunology and molecular genetics.
Pfizer's Comirnaty is available to children from 6 months of age.
Public funding is available for people aged 65 and over and those with a physical disability of grade 1 or higher, so please bring your vaccination certificate.
It is also possible to receive the vaccine at the same time as the influenza vaccine.
Satoshi Yoshida, MD, PhD, FAAAAI, FACAAI
Chief Medical Officer
PhD in Molecular Genetics and Immunology
Fellow of American Academy of Allergy, Asthma, and Immunology (FAAAAI)
Fellow of American College of Allergy, Asthma, and Immunology (FACAAI)
Honorary Member of the New York Academy of Sciences- インフルエンザ予防接種・新型コロナ予防接種のお知らせ
当院ではインフルエンザと新型コロナの予防接種を行っています。
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチン以外のワクチンとの同時接種は、医師が特に必要と認めた場合に可能です。
また、他のワクチンとの接種間隔に制限はありません。
詳細は下記になります。
ご不明点等ございましたら、当院までお問合せください。
⬛️インフルエンザ予防接種
予約受付開始日:9月30日
接種開始日:10月1日
費用:
一般:3,500円(税込)
高齢者:2,500円(世田谷区助成)
小児:1,500円(1回あたり世田谷区助成)
受付:【予約制】 電話にて受付いたします
(予約受付時間)
月・火・木・金
午前:9:00-13:00 午後:14:30-18:00
土曜日
午前:9:00-12:30 午後:13:30-16:30
ワクチン予約専用デスク
電話番号:070-9110-4745
代表電話:03-5760-6270
小児に対するインフルエンザワクチンの接種回数は、年齢によって異なります。
厚労省の発表指標では、13歳未満は2回、13歳以上が1回とされています。
※ 世界保健機関WHOと米国疾病管理予防局CDCの接種指標では,3歳〜13歳未満の小児で、昨年インフルエンザ予防接種を受けている場合には、1回の追加接種でも十分だとされています。
⬛️ 新型コロナ予防接種
現在、新型コロナは3種類の変異株が猛威を奮っています。今回の予防接種はJN1変異株に対するワクチンで、他の2つの変異株にも効果があります。
当院では、従来のファイザー製新型コロナワクチン「コミナティ」を採用いたします。
※ 自己増殖型RNAワクチンへのお問い合わせがありますが、現時点では時期尚早だと考えています。
コミナティは1回0.3mL の筋肉注射になりますが、実は武漢株の頃から、免疫学者の間では接種量が0.1mLで十分感作(免疫反応成立)されることが知られていました。また、高熱などのつらい副反応の原因は、mRNAワクチン自体ではなく、添加物「アジュバント」によることも明らかになっています。これまでの副反応が強く、辛い思いをされて接種を躊躇されておられる方には、0.1mLでの予防接種も可能です。この接取量なら翌日多少だるい程度の副反応で感作が成立します。希望される方はご相談下さい。
予約受付開始日:9月30日
接種開始日:10月1日
費用:
接種券をお持ちの65歳以上の方:2,500円
一般の方:15,000円
受付:【予約制】 電話にて受付いたします
(予約受付時間)
月・火・木・金
午前:9:00-13:00 午後:14:30-18:00
土曜日
午前:9:00-12:30 午後:13:30-16:30
ワクチン予約専用デスク
電話番号:070-9110-4745
代表電話:03-5760-6270- 生活習慣病管理料への移行のお知らせ
昨今様々な要因により、生活習慣病の患者数が増加傾向です。
生活習慣病対策の一環として、厚生労働省は診療報酬を改定し「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」で通院の患者さんには、これまで「特定疾患療養管理料」を算定してきましたが、2024年6月1日から個人に応じた療養計画書に基づき、より専門的・総合的な治療管理を行う「生活習慣病管理料」へ移行致します。
また、医師・看護師など専門職種より療養計画書について説明・同意(署名(初回のみ))を頂く必要がありますので宜しく御願い致します。
ご理解、ご協力のほどお願い致します。- 医療DX推進体制整備加算について
当院は令和6年6月より、医療DX推進体制整備加算の届出をしております。
・オンライン資格確認等システムにより取得した医療情報等を活用して診療を実施しております。
・マイナ保険証利用を促進するなど、医療DXを通じて質の高い医療を提供できるよう取り組んでおります。
・電子処方箋の発行や電子カルテ情報共有サービスなどの医療DXにかかる取組を実施してまいります。(今後導入予定です。)
ご理解の程よろしくお願いいたします。- 新型コロナ後遺症外来を受診希望の患者様へ
当クリニックでは、新型コロナ後遺症外来において、検査や診察に十分な時間をとらせて頂いております。
その為、当面の間ご予約は電話のみとさせて頂きます。
患者様一人ひとりに十分な時間を確保し、適切な診療を行うことを心がけておりますので、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
ご予約やご相談は、お気軽にお電話ください。- ~男性更年期(LOH症候群)~
年齢による体の変化に不安を感じていますか?
のぼせや動悸、集中力が続かない、体がだるい、やる気がしないなど、それはひょっとしたら男性更年期・LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)かもしれません。
加齢やストレスに伴う男性ホルモン(テストステロン)の減少によって引き起こされ、一般的に40代から徐々に増えてくるといわれています。
当院では男性ホルモンの補充療法(注射)や漢方、AGA治療、ED治療など、患者さん一人ひとりの状況やニーズに合わせた治療プランを提案しています。
日本抗加齢医学会評議員も務めている経験豊富な男性院長ならではの相談しやすい環境を提供しておりますので、お気軽にご相談ください。- 予約優先制へのご理解に対するお願い
当クリニックでは予約優先制を導入しております。
しかし、急な診察が必要な方や、予約を取りにくい状況にある方々にも十分な配慮をしています。
そして患者様一人ひとりに最適な医療を提供するため、症状に合わせてトリアージを行っており、
これにより予約の方の待ち時間が延びることがあり、ご迷惑とご不便をおかけし誠に申し訳ございません。
また、複数のご質問や問題点をお持ちの方も多く、解決に向けて真剣に向き合いより深い理解を得るために診察に予定以上の時間をかけさせていただくことがございます。
今後も引き続き、患者様一人ひとりに最善の医療を提供することを第一に考え、
トリアージの効率向上や待ち時間の短縮など、スタッフ一同で努力してまいります。
何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。- ※重要※【マスク着用のお願いです】
当院では発熱のある患者さんや基礎疾患のある方、小児の患者さんも多く通院されていらっしゃいますので、
感染防止の為にも、来院の際には不織布マスクの着用にご協力をお願い致します。
また、マスクは正しく、鼻と口を覆っていただきますようお願いいたします。
お忘れの方は受付にて有料(50円)でご用意がございますのでお声がけください。
ご協力いただけない場合には、診療をお断りさせていただく場合もございます。
ご不便をお掛けしますが、ご理解ご協力のほどお願い申し上げます。- 発毛剤BOSLEY(ボズレー)の取り扱い開始しました
ご要望の多かった発毛剤BOSLEYボズレー(アデランス)の取り扱いを開始しました。
男性用と女性用がございます。
まずは診察にてご相談ください。
院内にも詳しいパンフレットがございますのでご自由にお持ちください。- 重要~10月1日からの新型コロナ抗ウィルス薬について~
10月1日より、ラゲブリオ・パキロピッド・ゾコーバの新型コロナの抗ウィルス薬が、
全額公費負担より、一部自己負担へと変更となります。
薬剤は1割負担の方で3,000円、2割負担の方で6,000円、3割負担の方で9,000円となります。
(診察料や抗原迅速検査代その他の薬剤等については従来通り別途自己負担が発生します)
現在当院では陽性の患者さんには症状に応じて3種類を使い分けて処方しておりますが、
10月1日からはご希望の患者さんへの処方とさせて頂きます。
診察時に医師から確認させて頂きますので、ご希望の有無をお伝えください。- 発熱外来・後遺症専門外来を受診される患者さまへ大事なお知らせです
〈発熱外来を受診される方へ〉
新型コロナ(COVID-19)が5類に変更になってから抗原迅速検査の費用が一部自己負担となる為、検査をお断りされる方もおられますが、当院と致しましては、基礎疾患のある方や小児の患者さんも多く通院されている為、何らかの感染症の疑いのある方は、感染対策の施された隔離パーテーションスペース内での対応とさせて頂き、医師の判断により抗原迅速検査も随時行わせて頂きます。
陽性の診断の際には当院では、院長の専門が臨床免疫学の事もあり、複数の抗ウィルス薬の中から患者さんにあった薬を処方しています。
他院で陽性と診断されたものの抗ウィルス薬の処方に対応しておらず当院で処方のみを希望される患者さんもおられますが、その際には医療機関からの正式な診断書や診療情報提供書が必要となります。
ご持参のない場合には当院で再度検査からさせて頂きますことをご了承ください。
また、自己診断キットでの陽性所見の画像等も、医師による陽性の診断とはならない為、
必要に応じて当院で検査をさせて頂きます旨ご了承くださいませ。
〈後遺症専門外来を受診される方へ・受診のタイミングについて〉
新型コロナウィルスは感染後約14日間は感染性が残っている可能性があります。
隔離期間後でも正式な感染の「診断」から14日以内は、つらい症状が残っていても
後遺症専門外来の受診対象ではなく、急性期の延長として診察をさせて頂いております。
診断から14日以内の受診の際には、感染性の有無を判断する為検査をする段階から診療を始めさせて頂きます。
ご理解の程お願い致します。
ご家族や周囲の大切な方を感染から守る為にも皆さまのご協力をお願い致します。
コロナ禍以来、「咳が止まらない」という訴えで呼吸器内科を受診する患者さんが激増しましたが、咳止めや去痰薬を使っても改善しない患者さんにやたらと「咳喘息」という病名をつけて、副腎皮質ステロイド吸入薬や心臓に負担のかかる気管支拡張薬を処方して、漫然と何か月も通院させられているケースが問題になっております。また、海外では「咳喘息という病気はない」という論文が発表されていたり、咳嗽治療と喘息治療にはいささか混乱がみられます。
その原因の一つは、喘息治療の進歩により、小職が医師になった当時はわが国で年間6,000人もの方が喘息死されていたのが、現在は喘息で死亡される方は全国で1,000人を切っています。若い医師には、喘息発作の患者さんを診たことがない方も少なくない時代になってしまいました。
気管支喘息は咳き込む病気ではなく、典型的には発作性呼吸困難とともに、呼気終末に喘鳴「ぎゅー」と絞ったような呼吸副雑音を聴取します。一般に吸気に副雑音を聴取する場合には上気道、呼気に聴取する場合に下気道由来のことが多いとされていますが、頸部の聴診すら行わずに即断されてしまうのが実情です。
かつて主に小児科領域に「喘息性気管支炎」という疾患がありましたが、既に死語となっています。また、他に紛らわしい疾患の端的な違いは、喘息治療が奏功するのが「咳喘息」、アレルギー治療が奏功するのが「アトピー咳嗽」とされていますが、これらvariantの疾患概念を正しく理解しておらずに誤った治療がなされているケースが後を絶ちません。
FEATURE 当院の特長
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院長こだわりの医療機器ラインナップ
一般的な検査機器だけでなく、院長がこだわり抜いた医療機器を導入。詳しいラインナップはクリニック紹介ページでご紹介。(ぜひご覧ください!)
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眼底検査も可能
眼科以外のクリニックでは珍しい眼底検査の機器も導入。血糖値の検査で「糖尿病網膜症」が疑われる場合はそのまま検査いただくことが可能。
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新型コロナ対策防護服を着て撮影
幅広い診療
地域のかかりつけ医として、総合診療医の院長が内科疾患の他、アレルギー疾患、コロナ後遺症、睡眠障害、救急対応まで幅広く診療。
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駅チカ・Web予約・キャッシュレス対応
尾山台駅徒歩2分、等々力駅徒歩2分でアクセス抜群。Web予約システムやキャッシュレスにも対応し、より通いやすく・便利なクリニックに。
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徹底した感染症対策
感染症対策に「クリーンパーティション」やオートクレーブも導入。風邪症状の方には別の動線を設けるなど徹底した感染対策を実施。
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医療連携
より高度・専門的な診療や検査が必要な場合は、速やかに提携医療機関をご紹介し、病診連携を図る。
TREATMENT 診療内容
GREETING ごあいさつ
免疫学を背景に、呼吸器・米国アレルギー内科、循環器内科の研修から大学院にて分子遺伝学・免疫学で医学博士号を取得した後に渡米し、世界的な医療機関での勤務経験、高度救命救急センター、プライマリケアの現場まで幅広い経験を通して参りました。これらの経験を活かして、尾山台を中心とした地域医療に貢献したいと考えております。英語での診療も可能です。
尾山台ファミリークリニック
院長 吉田 聡
